痛風の原因物質に尿酸があります。尿酸は酸なのでアルカリ性の尿や体液によく溶けます。そのため、尿や体液をアルカリ性にすることで、体内の尿酸の排泄を促すことができ、その結果、血中の尿酸値を低下させることが出来ます。実際にクエン酸は治療薬として使われています。香酢は尿や体液をアルカリ性にすることで痛風対策に効果があるといえます。
私たちの体内細胞は弱アルカリ性の環境で正常に機能します。そのため血液や体液は基本的に健康な人であれば、そのpHは7.4程度で変わることはありません。これは、体には備わっている、恒常性あるいはホメオスタシス（英：Homeostasis）という機能によります。
ところが、血液の3倍もある細胞外液という細胞の外側の液において、pHが7.4〜6.8と大きく変動することが知られています。
細胞は活動すると必ず酸性物質を排出します。血液はそれらを順次運び出すことによって常に一定のPHを維持しています。しかし、血流が悪いとそれができなくなります。
その結果、細胞の周りの液は酸性になり、その細胞の活動を阻害してしまいます。これが様々な症状を引き起こすと考えられています。
香酢に含まれるメラノイジン(色素)には、「赤血球変形能改善作用」があり、臨床試験で血行をよくする効果が確認されています。また香酢には血管を軟らかくするヒスチジンが豊富に含まれています。
さらに、体内で一酸化窒素をつくり出すアルギニンを含んでいます。一酸化窒素は、血管拡張させて血流の改善効果があります。これらにより、香酢を摂ると細い毛細血管でも容易に血液の移動が出来るようになるため、血流の改善効果を期待できます。
香酢は、血流を改善し、尿をアルカリ性にすることで痛風の症状改善に効果があると考えられます。
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