スレオニンは、必須アミノ酸では唯一甘みのあるアミノ酸です。他の必須アミノ酸は、苦いことで知られています。ちなみに、甘みのあるアミノ酸には、他に、グリシン、アラニン、プロリン、セリンがあり、グルタミン酸とアスパラギン酸はうま味と酸味を持ちます。
スレオニンは、リジンとともに、トリプトファンのタンパク質合成とビタミンのナイアシン合成への関与を支配しているといわれています。
トリプトファンは、タンパク質の合成に関与しているだけでなく、ビタミンのナイアシンの合成にも関与していて、スレオニンの摂取量に応じてそれぞれの合成量が異なります。
ビタミンのナイアシンが不足していても、スレオニンの摂取量が多いとそれに応じてタンパク質合成にトリプトファンが使用されることでビタミン欠乏が起きるとされています。
スレオニンは、このように、体内でのタンパク質合成に重要な働きをしています。そして、成長促進作用があるほか、肝臓に脂肪が蓄積する脂肪肝の予防、新陳代謝の促進、胃炎の改善などの作用を持ちます。
スレオニンを経口摂取することでの副作用はほとんど認められませんが、まれに胃腸障害、頭痛、鼻漏、皮疹などが報告されています。また、不足すると、食欲不振、貧血、成長不良などの症状を招くといわれています。
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