フェルラ酸から4−VGを経てバニリンが作られ、それが更に酸化されることで生成される成分でもあります。バニリン酸は、バニリンとともに、バニラの香料成分として知られています。
バニリン酸の活性酸素除去能(SOD活性)は、ビタミンCとして知られるアスコルビン酸と同程度に強力であるとされています。
香酢には、バニラ酸以外にも水溶性フェノール類が存在するとされ、フェルラ酸、シナピン酸、クロロゲン酸、プロトカテク酸、p-ヒドロキシ安息香酸、カフェ酸、p-クマル酸,シリンガ酸などがあげられています。
これらは、単独での活性酸素除去能(SOD活性)は、カフェ酸>クロロゲン酸>プロトカテク酸>シリンガ酸>バニリン酸>フェルラ酸>シナピン酸>p-ヒドロキシ安息香酸>p-クマル酸の順となるとの報告があります。
しかしながら、複数を組み合わせるとより高い活性酸素除去能(SOD活性)を示すとする報告があります。
バニリン酸は、単独でも、増えると内臓脂肪細胞の量が減るとされるアディポネクチンの産生を増強ないし促進する作用があるといわれています。その結果、2型糖尿病における高血糖値を低下させたり血中の中性脂肪濃度を減少させる作用を期待されています。
アディポネクチンの増加は、インスリンが産生されているにもかかわらず血糖値が低下しない、いわゆる生活習慣病の2型糖尿病を予防、治療する効果が期待されていますが、そのほかにも動脈硬化につながる血管病変の抑制、肥満改善、抗炎症、単球系細胞の増殖抑制、肝繊維化抑制等、多くの効果が期待されています。
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