香酢によって体内に取り込まれたグルコン酸イオンは、体内の金属イオンを効果的に吸収されやすくする作用があることから、鉄分の吸収を良くする事で貧血対策に効果があります。
実際、グルコン酸は、鉄の欠乏症に対する薬としても利用されています。グルコン酸は、香酢だけでなく、一般の酢・ワイン・味噌・醤油等の発酵食品、そして、蜂蜜・ローヤルゼリー・大豆・米・しいたけ等の天然の食品などにも広く存在しています。
特に蜂蜜の中に多く、その有機酸の約70％を占めています。蜂蜜では、主にまろやかな酸味の付与とpH調整による日持ちの向上に寄与しているとされています。
グルコン酸は、小腸で吸収されず、大腸に到達することで善玉菌といわれるビフィズス菌を増やす作用があり、整腸作用もあるとされていて、さらには、発癌物質生成の抑制作用があるといわれています。
香酢は、貧血だけでなく、便秘の解消にも効果があるのは、このグルコン酸の働きも関係しているといえます。しかも、グルコン酸は、一般の酢よりも、香酢の方が含有量は多いようです。これは、熟成期間が長いことによると考えられます。
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