たんぱく質を構成するアミノ酸には必須アミノ酸や非必須アミノ酸として20種類ほどありますが、それらを含むことで香酢を摂ることで筋肉の疲労回復や肝機能の促進、集中力アップなどに効果があるといわれています。
例えば、バリン・ロイシン・イソロイシンという3つのアミノ酸からなるBCAAは、筋肉のたんぱく質に多いアミノ酸で、カラダのたんぱく質をふやす働きが知られていて、運動時のエネルギー源として利用されます。運動時の持久力を高めたり疲労を軽減する可能性を指摘されています。
アスパラギン酸は、アスパラガスに多く含まれるアミノ酸として知られていて、エネルギー源として最も利用され易いアミノ酸のひとつです。栄養剤などの成分として利用されることでも知られています。
アスパラギン酸はエネルギー生産の場であるカラダのクエン酸サイクルの最も近くに位置するアミノ酸のひとつです。クエン酸サイクルは、クルマでいうとエンジンのようなものです。このような仕組みで私たちのカラダの細胞ひとつひとつが、エネルギーを生み出すはたらきをしています。
グルタミン酸は、エネルギー源として最も利用され易いアミノ酸のひとつです。日本食のだしの成分です。様々な天然の食品に含まれています。運動時の疲労の回復を促進することが報告されています。
香酢には、有機酸の酢酸、クエン酸、リンゴ酸、コハク酸などが含まれています。クエン酸は、クエン酸サイクルを再生することで、疲れをやわらげます。
人間はクエン酸サイクルによってエネルギーを生産しています。これは、人間の体内においてクエン酸を変化させることでエネルギーを得て最後にまた最初のクエン酸に戻るというエネルギー生産サイクルのことです。
それは、クエン酸 →イソクエン酸 →アルファケトグルタル酸 → コハク酸 →ＣｏＡコハク酸 →フマル酸 →リンゴ酸 →オキザロ酢酸
以上の経路をたどりオキザロ酢酸がクエン酸になってサイクルが完成するのです。
クエン酸サイクルというのは、クレプスという博士が発見したエネルギー産生回路のことで『クレプスサイクル』ともTCA回路ともいいますが、一般的には『クエン酸サイクル』と呼ばれています。
リンゴ酸は最初にリンゴから発見されたことで名付けられたものですがリンゴ以外にも果実や野菜に見られる成分です。そして、香酢に含まれているのは、香酢が長い間熟成されることによります。
リンゴ酸は、クエン酸と似たような働きがあり、クエン酸より酸味が弱く、果物の甘酸っぱさはリンゴ酸によるものです。クエン酸とともに摂取すると、殺菌作用や胃腸の働きを活発にすることが知られています。
リンゴ酸はクエン酸やコハク酸と同様にクエン酸サイクルを構成する成分です。したがって、香酢を摂取するとクエン酸サイクルの働きを促進し、疲労回復を早め、新陳代謝を高める効果があります。
リンゴ酸には、そのほかにも、炭水化物代謝作用や、血液をアルカリ性にしたり、体内の炎症を癒す抗炎症作用や、整腸作用などの、体内を浄化する作用が認められています。
コハク酸は、同様に、香酢に含まれる、クエン酸、リンゴ酸とともにクエン酸回路を構成することから、香酢を摂取するとクエン酸やリンゴ酸そしてコハク酸などによりクエン酸サイクルの働きを促進し、疲労回復を早め、新陳代謝を高める効果が期待できます。
香酢に含まれる酢酸も疲労回復に効果があります。酢酸を糖分と共に摂取すると運動によって消耗されたグリコーゲンの再補充が促進されてより疲労回復が早まります。ですから香酢は疲労回復作用があるといわれているんです。
そして、香酢は、酢酸やクエン酸を含むことで、酸性に傾いている体液などをアルカリ性にしてくれます。
ヒトの体内は、本来弱アルカリ性に保たれています。しかし、何らかの原因で一部の細胞などが酸性に傾く向くことがあります。そんな時、香酢を摂ることでアルカリ性となり細胞を活性化することができます。
さらに香酢に含まれるアルギニンやヒスチジン、そして色素成分のメラノイジンには血流の改善効果があります。
そのため、細胞が働く環境を整えることで自然治癒力が働くのを助ける作用が香酢には期待できるといえます。
これらのことから、香酢は、細胞を元気にする作用があることで人本来の精力の回復機能を期待できると考えられています。
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